銭湯の魅力について
4月から京都市南区に住んでいる.会社の寮だけど,ビジネスホテルみたいな感じで悪くない.入寮してまだ1週間くらいしか経っていないけど大きい水風呂に入りたくて,近くの銭湯に行っている.番台で450円払って天国への入場資格と「ありがとう~」というおばちゃんの笑顔をいただく.
軽く体を流してサウナに入る.サウナではぎちぎちに刺青の入ったおっちゃん,いかにもサウナ好きそうな小太りのおっちゃん,若い金髪のおにいちゃん,そしてもやし体系の僕がテレビを観ながら熱さに耐えている.
僕が入ってちょっと待っていると
「にいちゃん?えらい細いなあ」
「お父さんも立派なな筋肉じゃないですか」
「そんなことないで,これ全部脂肪やw.にいちゃん,この辺のひとちゃうやろ?どこから来たんや?」
「最近引っ越してきたんですよ」
「ほうか~」
この軽いコミュニケーションが良い.適当に話して踏み込んでは来ない.テレビに適当に突っ込みを入れてみんなニヤニヤしている.なんかいいな.ここではみんなサウナを愛する友達だ.
京都は一言さんお断りの閉じた雰囲気が多いと思っていたけど,サウナではそうではないらしい.管理人さんに聞いたのだけど南区のあたりは工業地帯で工場労働者とか大工さんが多いらしい.なるほど,これは銭湯民が多いはずだ.肉体労働終わりにサウナは効く.
サウナで限界まで温まったら水風呂に入る.腰くらいまである深い水風呂だ.全身が冷えるのを感じる.最高だ.隣で刺青おっちゃんが頭まで使って泳いでいる.呪術の水の呪霊みたい.
「きもちええな~なあ埼玉のにいちゃん?」
「ですねぇ~」
「ずっとサウナにおりたいですわ」
「ですねえ働きたくないです」
「それはあかんで,にいちゃんw」
笑いすぎだぞ刺青のおっちゃん...
心もいい感じに整った.また行こう銭湯.